2025/09/21 22:09

昨日の夜中にスーパーでケーキを買ってきたものの、その段階ではそれほどでもだなと感じはじめ、結局今日のおやつになるという、良いのだかそうでもないのかわからない日曜日。じゅうぶんおいしいのだけれど、夜中のテンションで食べるケーキほどにはおいしくなくて、ちょっと残念ですね。


人が感じるおいしい、それほどでもないって、結局食べ物の味そのものも大事だけれど、それに加えて自分の情緒やその場の状況、環境がかなり大事だったりするんですね。仕事相手と義理で食べる豪華なステーキよりも、家で家族と食べる生姜焼きの方がはるかにおいしかったりしますものね。

そういえばお彼岸の季節。
和菓子屋さんやスーパーにはおはぎがたくさん並んでいます。

小さな頃、我々兄弟のために母が寿司桶いっぱいに作ってくれたおはぎを今でもよく思い出します。おいしかったなあ。
今考えれば、当時は現代みたいにお手軽調理キットもないでしょうから、きっと小豆を炊いて、あんこを作って、もち米を炊いてってしてくれたんですよね。小さな自分の目にはできあがったおいしいおはぎしか映っていなくて、兄たちよりもたくさん食べたいような、食べてはいけないような、そんな駆け引きのことばかり考えていたけれど、子どもたちのことを思って一所懸命に作ってくれたのだと思うと、何十年も経った今になっておいしさがさらに高まっていくような気もします。

天変地異が起ころうが、地球が逆回転を始めようが、もう母の作ったおはぎを食べることは絶対に叶わぬ夢となってしまいましたが、その味や見た目、手に持ったずっしり感、そしておいしそうに食べる我々を見る母の笑顔はしっかり思い出すことができます。会いたいな。

お彼岸は彼岸と此岸が最も近づく季節だそうで、こちらからの思いも届きやすくなるんだそうなので、しっかりありがとうの思いを母に届けておきたいなと思います。

おはぎ食べたいな……夜中のスーパーで買って来ようかな…………(買いません・笑)