2026/01/31 21:55
先ほどまで行われていたテニスの全豪オープン女子シングルス決勝。
3年前と同カードになったルバキナvsサバレンカは、カザフスタンのルバキナが世界ランキング1位のサバレンカ相手にかつての雪辱を果たし、今年最初のグランドスラムタイトルを手にしました。
試合終了直後、チームのコーチ陣のもとに駆け寄り歓喜を分かち合うルバキナの一方、コートサイドのベンチに腰をおろしたサバレンカは頭からすっぽりと真っ白なタオルをかぶり、誰からも表情を見られない姿で少しも動かない様子。顔を見えませんでしたが、それでも痛いぐらいに敗戦の悔しさが伝わってきます。
そして、すぐにコート上で行われた表彰式。
準優勝者の表彰を受けた彼女は、スピーチで次のように話しました。
「まずエレナ、あなたの素晴らしい戦い、そして素晴らしいテニスを祝福させてください。あなたとあなたのチームが成し遂げたこの素晴らしい成果を祝福します(以下略)」

あんなに悔しそうにしていた、実際、どちらに転ぶかわからないような接戦の中で大きなタイトルを逃して悔しくないはずない中で、まっさきに対戦相手である勝者を称える。非常に美しいスピーチでした。
実はプロテニスの大会で決勝後に行われるセレモニーにおいて、準優勝者も優勝者もスピーチはまず相手を称えるところから始めるというのは、ある種のお約束、恒例にはなっています。なので、今日のサバレンカのスピーチもいつも通りといえばいつも通り。けれど、やはりそれまで極限の精神状態で戦っていながら、相手を称えるというのは簡単なことではないと思うのです。
テニスの競技自体が見応えあるのはもちろんなのですが、こうしたスポーツマンシップにあふれているところも、この競技に心が惹きつけられる要因の一つだと感じるのです。
来週からは冬季オリンピックがはじまり、きっと私たちはいろいろなアスリートのパフォーマンスを見て、いろいろなインタビューを耳にすることになるだろうと思います。
スポーツは対戦相手がいなければ成立しません。メダル争いを繰り広げる好勝負はもちろんですが、まずはスポーツの大前提に立ち返って、しっかりと相手を称える精神が少しでも多くのアスリートから感じられるのを楽しみにしたいと思います。
テニスでいえば、明日は男子の決勝があります。大ベテランとなったジョコビッチと今の世界No.1であり、まだまだ若手のアルカラスの激突。その戦いぶりと表彰式の様子も、もしよかったら、WOWOWが見られる方はぜひチェックしてみてください。楽しみだなー
