2026/01/09 21:54

お湯が沸騰した。

コンロの火を止め、手鍋に茶葉を投入し、フタをする。そしてそのまま砂時計を手に取り、ひっくり返す。
もう目をつぶってもできるぐらい、何千回と繰り返してきた動作。

ただ、そのあとが今日は違う。
砂時計を置くと同時に、もう足はコンロの前から動き出している。向かう先は浴室だ。
気持ち、早歩きになりながら、広くもない家の中をスタスタと移動し、洗面台の下の開き戸をあける。風呂用洗剤を片手に取ると、浴室へと足を踏み入れ、素早くシャワーヘッドを握る。

空のバスタブを一旦、シャワーで湿らせると、そこへ先程もってきた洗剤を噴射する。右手に持っていたシャワーヘッドをブラシへと持ち替え、急ぎながら、それでもミスは許されないと慎重にバスタブをこすり、磨いていく。

もういいだろう、これだけやれば。そう思えたところで再度シャワーを手に持ち、バスタブの壁面いっぱいについた泡を洗い流す。こちらも心が急く中で、流し損ねのないように……。

最後にバスタブの栓を閉め、給湯ボタンを押し、浴室のドアを閉めて、洗面台で手を洗いで、そしてキッチンへと戻る。砂時計は、

ちょうど、あと数秒で落ちるところ。完璧だ。
ふはは、やってのけたぞ!!俺はやったんだ!!!


ということを考えながら、先ほど風呂掃除をしていました。