2025/09/27 22:18
さほど音楽に明るくない私でも名前を聞いたことがあるようなバンドの解散報告を見かけました。
きっと彼女たちの演奏が、歌声が、あるいは表情が、言葉が、日々の支えになっていたという方も少なくないでしょうし、何より本人たちにとって続けきれなかったという無念さもあるのだろうと思うと、部外者ながらちょっとさみしく切ないような思いもよぎります。
このバンドに限らず、どのバンドやアイドル、あるいはソロのアーティストであろうと、きっとファンに対して、いつまでだって幸せな状況を提供しつづけていきたいと誰よりも考えるのは本人たちであって、それでも乗り越えられないさまざまな問題がそれぞれにあって、それで望まぬ選択をせざるを得ないということもあるのでしょう。
バンドやアイドルグループを変わらぬカタチで長く続けていくこと、あるいは芸能に限らず、どんな作品、仕事でも、それを長く続けていくことがいかに難しいことかというのは、歳を重ねれば重ねるほど分かるような気がします。世界には避けたくても避けようのない、事故のようなトラブルや障壁がたくさんあるものです。
私自身、懸命に応援していたアイドルグループが昨年解散して、その喪失感はいまだ埋まることもなく、ただただ穴の空いた心が今もほっぽらかしになったままです。どういう事情で解散に至ったのかは分からぬままですが、メンバーやスタッフさんの望んでいた終わり方ではなかったことはすごく伝わってきて、悔しさやそこに至るまでの日々への感謝、寂しさ、変わらぬ思いなどが、解散発表の日、そして活動最後の日、以降もずっと変わらぬカタチで心の中に折り重なっています。
応援する対象が目の前にある幸福や、たとえ一時期でも時間をともにできた幸福、出会えた喜び、残されていく楽曲への愛情
悲しさ、悔しさは癒えることなんてないけれど、それでも、それとともに大事にしていけるポジティブなものもきっとたくさんあるはず。
心って一色じゃない、ですものね。
とりあえず今日も私はCROWN POPの楽曲を聞いて過ごすのです。
今日、解散が発表されたバンドの楽曲も、長く長くファンの皆さんに大事にされていくといいなと思うし、きっとそうなっていくのでしょうね。