2025/08/28 22:08
夕方、西陽がアスファルトに私の影をくっきりと描き出していました。
太陽から発せられて距離にして1億5000万km近く、光の速さをもってしてさえ8分20秒も宇宙空間を突き進んできたこの光にとって、初めてぶち当たった壁が自分かあと思うと、なんだか感慨深いものがあります。
宇宙とか光とかすごいなあとあらためて実感する気分です。
でも、立ち止まって影と向き合ってみると影はやっぱり影で、宇宙を超えてきたぐらいにスケールが大きいのに真っ黒にしか写りません。
もしかしたら、目をつぶったら影にも目をつぶった様子が何か現れるんじゃないかと思ってまぶたを閉じてみるんだけど、そうしたら影どころか世界が何も見えなくなってしまって。
薄目で見てみたけれど、やっぱり影の形も表情も何もさっきと変わっていなくて……って当たり前ですよね。
けど、その当たり前がなんだか不思議だなあって感じるのです。

↑の写真はいつかの冬の日のもので今日の写真じゃないけれど、こういう風に影を見ては、すごいなあ、不思議だなあと、いつも感じています。大人になってなにが良かったって、こういう変なことを「不思議だなあ」って言っても、表立って誰かに笑われるってことがないことですね。
このブログも読んだ人に陰では笑われるかもしれないけれど、それなら私からは見えないし。読んでもらえるだけでもありがたい。
小さい頃は同級生や先生に直接笑われていた気がするので、それよりはずっとましです(笑
紅茶を飲みながら、こういうどうでもいいことを考えられるのは、なんともしあわせなことです。ありがたいなあ。
明日も影の前で目をつぶってしまうかも。