2025/06/25 11:14

あいかわらず淡々と紅茶の販売を続けてはいますが、このブログは久々の更新になりますね。

久々といえば、今日の東京は久々の雨模様。今年はずっと梅雨らしからぬ、もはや真夏かと思わんばかりの暑さが続いていますが、部屋から鈍色の空を見上げると今日ばかりは「うん、梅雨だな」と再確認したくなるような色をしています。

50代の私が子どもの頃の梅雨空といえば、雨はしとしととそぼ降る様子で、その音は"サーッ"っと静かに響くかすかなノイズ音のようなものだった気がします。そのさざめきを耳に感じながら、いつから茶箪笥にあったのかわからないようなティーバッグをいれ、素朴な味わいを楽しむ。別に高級な紅茶なんかじゃないけれど、どこまでも愛おしく感じるようなそんな時間がありました。

一方で最近の梅雨はといえば、雨は"ざーざー"と降りしきる様子で、その音はテレビの音をもかき消すような轟音であることも少なくない気がします。ちょっと外の様子を気にかけながら、非日常的な雨音にほんの少しわくわくするような気持ち(もちろん被害があっては困りますが……)もあったりして。そんな気分を味わいながら、手元ではスッと立つ香りとほのかな渋みが楽しめる「すっきりブレンド(猫)」をいれてみる。子どもの頃の梅雨紅茶とは違う、21世紀の梅雨紅茶。

ならば"ぽつりぽつり"と降る雨の日は、その雨音にどんな紅茶を合わせましょう?
大きなレトリバーと一緒にソファでのんびり耳を澄ませるような、そんな気持ちで「まろやかブレンド(犬)」を飲んでみる……実際にはレトリバーなんてうちにはいないけど、そんな楽しみ方にも憧れてしまう気もします。

雨の音は他にもいろんな音がありますね。
「雨と音と、紅茶と」
そんな目線で日常を切り取ってみるのも新鮮かもしれません。