必ずしも良い(と思う)ものが評価されるわけではないんですよね | 犬猫紅茶店

2022/07/05 14:05


ちょっと、いや、かなり愚痴っぽいお話がつづきます。ご注意ください。


正しいもの……というと言葉が強いけれど、自分が良いと思うもの、自分が信じているものが世の中に評価されないというのは、やっぱりなかなか悲しいものがあるわけです。

「推しは推せるときに推せ」
そんな言葉が、ここ数年ネット上でもてはやされています。

もしかしたら馴染みがない方もいるかもしれないので、ちょこっと解説すると、まず「推し」というのは自分が応援している対象ですね。そして、その「推し」をしっかり「推していないと(消費を通じて金銭的支援をしていないと)」、いつか「推す」ことすら叶わなくなるよ(なくなっちゃうよ)。だから、【好きなものにはためらわずお金を使っていこうね】というような意味合いですね。

言ってることは分かるし、まあそういう考え方はあるだろうなと思うんですが、僕はこの表現は直截に過ぎてあまり好きではないんですね。なんか使った金額の多寡でヒエラルキーが生まれることを楽しんでいるような気もするし。

ただ、そんな経済的な話ではなくて、単純に、自分が良いと思うもの、自分が好きなものと世間の評価にズレを見出したときに感じる悲しさ、寂しさに最近目が行くんですよね(という話を、ここから先に書いています)



うん。
好きなものにはどんどんお金を使おうとか、そんな大層な話でもなんでもないんです。純粋に自分が『良い!』と評価したものが世に評価されないと、それは「なんでだろう?」と思うし、やっぱり悲しいしよねという、それだけの話です。

僕は、高いクオリティで安定して楽しめるブレンド紅茶には生活を潤す力がすごくあると思って犬猫紅茶店を続けているけれど、これはまったく世間に受け入れられていません。いつも応援していただいている皆様には心から感謝しています。いつも本当にありがとうございます。
ただ自分の力不足で売上は地を這うままです。

まあ、これは単に自分の責任なんだけれど、じゃあブレンド紅茶のステータスが上がっているかと言われれば、必ずしもそうとも思えない。やっぱり話題になったり、「紅茶好き」な方が買おうと思うのは、エステートものであったり、中でもシーズナルのものであったり。
もっといえば、この30年のあいだに紅茶がどれだけ社会に浸透しただろうと思えば、全然浸透なんかしていない。僕も含めて紅茶側にいる人はあいかわらず正しい紅茶のいれ方をアピールしてるし、世間の人は別にそれを求めてなんていない。だって自分でいれる紅茶を求めてないんだから、いれ方なんて求めてるはずがない。


紅茶じゃなくても。
個人的に、最近、すごくハマっているアイドルグループがあって、自分はすごく素敵な人たちだなと思うんだけど世間にはまったく知られていないわけです。バカでピュアな僕は、なんでこんなに魅力あふれる人が5人集まって、こんなに誠実でまっとうにパフォーマンスに向き合ってるのに一向に世間に評価されないんだろうと疑問に思うし、こんなに良い(と感じる)ものがまっとうな評価を得られないのは悲しいなと思うわけです。


でも、それが世間ですものね。

多分、そんな風に正しくがんばっていて、まっとうに実力を有してもいるのに、一向に評価されない人やモノなんて山ほどあるんですよね。飲料や食品、商品、サービス、芸能、芸術……、価値や実力、態度だけで、世間に浸透していくことなんてまずないわけで、世間に広まっているものの背景にはさまざまな商業的な工夫や努力、さらには運みたいなものもあったりするんでしょう。


良いものが必ずしも評価されるわけではないというのは、とても悲しいけれど、きっともうどうしようもないんでしょうね。
どうしようもないんだろうけれど、やっぱり悲しいなと歯噛みしながら、僕は生きていくしかないんだろうな。

どうか、皆様の生活が健やかでありますように。