2021/06/15 14:52

おいしさをどう言葉にするか
いつもそればかり考えている(大げさ)ところに、書店でヒントを得られそうな本を見つけました

文豪たちの美味しいことば」(山口謠司/海竜社)




太宰治は貴族の婦人がスープを口にふくむ様をどう表現したか
坂口安吾が凄みとともに記したあんこう料理の旨味は
正岡子規は何を思い梅干しを大切に大切に味わっていたか

著者の解説とともに文豪たちが記してきたかが、その食材の映像や香りとともに伝わってくるような気がします。
物のおいしさを現すというのは、味の分析結果を文字に起こすこととは違います。言葉と情感の接点を言語化し、日常への溶け込み方を示してみせることが、きっとおいしさを現すということなのでしょう

犬猫紅茶店の紅茶のおいしさを皆さんに伝えるためには、もっともっと深く学んで、視野を広くして、鼻腔を通った湯気からもたらされる情感やカップの外側にある風景を言葉に変えられるようにしなくてはいけません

おいしくたのしく

日々の紅茶の味わいとともに、肩の力を抜いて毎日を楽しんでいきましょー