ふるさとの話 | 犬猫紅茶店

2021/04/17 13:38



ふるさとがわかりません

いや、辞書的な意味は知ってるんですよ





でも転勤族の家で育ったので

自分の依るべきところとして

ふるさとが一体どんな存在で

どんな意味を持つものなのかが

体感としてわからないのです


知識としてしか知らない


それはイギリスに憧れるマニアなんだけど

実は一度もイギリスには行ったことがないとか

恋愛マンガや小説、映画ドラマは見まくっても

自分自身は一度も恋をしたことがないとか

なんかそんな感じ


イギリス旅行も恋愛も後追いで体験できるのに

ふるさとは今からはつくれない

そこは違うけど



こんな話をすると、たまに東京育ちの人が

自分も東京生まれ東京育ちだからわかるよー

って言ってくれるんだけど、

いや、あなたは東京っていうふるさとがあるじゃんって(笑)


たぶん東京育ちの人には、それはそれで

何らかの喪失感があるんだろうけど

たぶん、ふるさとを持たない者のそれとは少し違うんじゃないかな



大学入学と同時に東京に出てきたのがおよそ30年前で

21世紀に入ってからはすべて東京で過ごしているので

もはや人生の大半は東京暮らしなんだけど

やっぱり私は東京の人ではないし


中学、高校、浪人時代と多感な時期を過ごした

一番思い入れのある町がふるさとかといえば

そこは血縁もなにもないし

親が住んでるわけでもない

友だちはいるけど



私が犬猫紅茶店の紅茶に

やたらとノスタルジーを乗せたくなるのは

そういう人生が少し影響してるのかもしれません


紅茶は自分が帰ることを許してくれる場所であってほしい

それがどんなデタラメな自分でも

ダメダメな自分でも

無条件に受け入れてくれるのが紅茶であってほしい


……たぶん妄想の中でふるさとが化け物に育ってる(笑)



マザコン気質なのかなあ

無条件に許しを施してくれる存在への憧憬が強いんですね、きっと


ということで(?)

あなたのふるさと、犬猫紅茶店をよろしくお願いいたします!