2020/04/17 14:30


最近、当店の存在を知ってくださった方もいらっしゃるかと思います

ので、あらためて4年前の開店記念パーティーで配ったあいさつ文を
あらためて下記でご紹介させてください

犬猫紅茶店にこめた想いをつづっています

(以下の文章は4年前のものです)
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犬猫紅茶店で実現したい紅茶


「犬」や「猫」を売っています

オリジナルブレンドの紅茶を販売する「犬猫紅茶店」の安藤と申します。当店は「犬(まろやかブレンド)」や「猫(すっきりブレンド)」といったニックネームのついた紅茶を販売するネットショップです。「犬」は力強いコクがありながら、人なつっこい犬のようにやさしくて角の取れた丸い味わいを楽しめるブレンド、「猫」は軽く爽やかな口当たりの向こうに心地よい渋みがあり、部屋の中を元気に駆け回る猫のような軽やかさを楽しんでいただけるブレンドです。力を貸してくれているティーブレンダーとともに、「こうした方が犬っぽい」「ああしたらぐっと猫っぽくなった」といろいろ工夫しながら、オリジナルの味わいを作りあげました。
なぜ私がこんな一風変わったブレンドをつくったのかといえば、それは私が「皆さんに気軽に楽しんでもらえるブレンド紅茶をつくりたい」という思いを抱いていたからです。


紅茶との出会いは早大紅茶倶楽部でした

私が紅茶を本格的に楽しむようになったのは大学に入学した1990年からでした。大学入学と同時に早大紅茶倶楽部に入り、みんなで紅茶を飲む楽しさを体験させていただきました。同時期にアルバイトしていた紅茶専門店「サーモピレー(お茶の水)」では、大勢の方に紅茶をいれて飲んでもらうことの楽しさ、そしてオーナーの仁田先生からは紅茶の奥深さをいろいろと教えていただきました。
当時から今まで、私の紅茶のベースにはつねに「楽しさ」がありました。あるいは「気楽さ」「手軽さ」と言い換えても良いかもしれません。紅茶の味わいが好きなのはもちろんなのですが、それとともに気楽に楽しめる飲み物だからこそ、私は紅茶の魅力にはまっていったのです。
けれどここ数年紅茶好きな方々を見ると、どうも自分の「楽しさ」とは違う「楽しさ」を強調している人が増えてきたなという印象を持っていました。自分と同じようにブレンドの紅茶を気軽にいれて、毎度毎度味の違いについてあれこれ感想を言うのではなく、気軽にがぶがぶと飲みながら、その時間を家族や友人と楽しむ。そういう人は、どちらかといえば少数派なのではないかと感じることが増えてきたのです。
もちろん紅茶の楽しみ方にはいろいろな楽しみ方がありますから、私の楽しみ方が正解というわけではありません。けれど、自分が大学に入ったときからその魅力にどっぷりとはまり、魅了されてきた紅茶の魅力も、もっともっと多くの人に伝わって良いのではないか。そんな思いが年々高まり、そして2016年3月から、ブレンドごとの個性やしっかりとした味わいがありながら、気軽に楽しんでいただけるブレンド紅茶「犬猫紅茶店」をスタートさせたのです。


理屈抜きに楽しめる紅茶を目指します

「犬猫紅茶店」の紅茶は、この文章のように理屈っぽいものではなく(笑)、理屈抜きに楽しめる紅茶にしたいなと思っています。紅茶の味でさえ「犬っぽい」「猫っぽい」(あと「鯨っぽい」のもあります)という表現だけで済めば最高です。こちら側からあれこれ説明することで、飲む方が「こうやって飲まなくちゃいけないんだ」「こんな味わい方が正解なんだ」と思うようであれば、それは「犬猫紅茶店」が目指している紅茶の姿とはほど遠いものとなってしまうからです。
あまりむずかしいことを考えずに、気楽にがぶがぶと飲めるものでありながら、豊かな個性、しっかりとした紅茶らしいおいしさを備えている紅茶を、一年中安定した味わいで提供したい。紅茶の「楽しさ」を提供していく上で、それが「犬猫紅茶店」の目指す姿です。
まだまだ力不足で知名度もまったくありませんが、一人でも多くの方に紅茶の楽しさを実感していただけるように、楽しく頑張っていきますので皆様よろしくお願いいたします。