2018/07/11 11:31
今回の記事は紅茶を売る人というよりも、完全に紅茶ファンの一人として、コンビニの紅茶情勢について書いてみたいと思います。
ただ「コンビニ紅茶」という側面で見ると、セブンイレブンは個人的にはもっと頑張ってくれたらいいのになという存在だったりします(勝手な期待ですけど)。2012年に午後の紅茶とのコラボで販売した「午後の紅茶 ザ・パンジェンシー 初積みダージリン」はすごくおいしかった記憶があるんですけれど、その後、大きなインパクトをおぼえるような紅茶商品はなかったような気がします。
セブンイレブンが静かにしているあいだに、ファミリーマートはダージリンとアッサムの本格的なブレンドを100円でテイクアウトできる紅茶を展開したり、ローソンもMACHI Cafeでダージリン、アイスアールグレイ、アイスミルクティーなど多彩なメニューを展開したり、紅茶に力を入れています。
特に秀逸だなと思うのは、ローソンのMACHI Cafe。ダージリンをお願いするとカップにティーバッグをいれてフタをした状態で渡されるのですが、ていねいにティーバッグ捨てにする小さなビニール袋もついてきます。そしてそのビニールには、蒸らし時間の目安も書いてある。テイクアウトの紅茶は基本ティーバッグで提供されるのが一般的ですが、どこもティーバッグを捨てるところまで気を使ってくれないんですよね。今は亡きハロッズティーバー 池袋東武店でもテイクアウトをしたものの、名作No.14のティーバッグを捨てるところがなくて、池袋の東口をうろうろとさまよったことがありました……。
※ローソンのティーバッグ捨て袋。1分、2分、5分蒸らした際の味わいが書いてあります
話がそれましたが、それぐらいテイクアウトでティーバッグトレイ代わりになるものって欲しいと思うんですよね。ローソン、すごい気が利いてる! あと、忘れちゃいけないのは、今月発売された「Lipton フルーツインティー」の大ヒットですね。↓の記事によれば、2週間かけて売るはずだった在庫を2日でさばいてしまったとか。幸い、私は発売翌日(だったかな?)に飲むことができましたが、フルーツの酸味と紅茶のうま味、そしてシロップの甘みのバランスがすごく取れていて、太いストローから吸いあがってくるクラッシュドベリーの感覚も楽しくて、非常においしい紅茶でした。
(参考記事:東京バーゲンマニア)【すごい】ローソンの「フルーツインティー」、わずか2日で予定終了
なんか、私、すごいローソンを絶賛してますね……(笑)。ローソンだけじゃなくて、最近、チェックしてないからまだ内容が変わってないのかどうか分からないんですけど、ファミマの紅茶も100円で手軽に買える紅茶としては絶品なんですよ。発売された当時は、twitterでそれはもう絶賛させていただいたものです。なので、この2社に比べると、コンビニ界の雄、セブンイレブンにはもっともっと頑張っていただきたいなと勝手に期待してしまうわけです。
コーヒーはおじさんが喫茶店で飲むものから、ドトールのようなセルフ式が普及して持ち帰りの文化が広がり、スタバに代表されるシアトル系のお店でアレンジドコーヒー文化に花が咲き、そしてセブンイレブンのコーヒーで一気に「どこでもコーヒー」のスタイルが浸透しました。
紅茶は午後の紅茶が発売された1986年に大きなパラダイムシフトを迎えて以降、散発的になんらかの動きはある(近年のティースタンド増加の動きは楽しみですね)ものの、コーヒーのようなどでかい変化は起こっていません。今回の「フルーツインティー」がきっかけになるか、(紅茶については)眠れる巨人のセブンイレブンが何かを起こすか、コンビニが起こす紅茶ムーブメントにも、これから大いに期待していきたいと思います。