2018/05/10 14:53

犬猫紅茶店は「ブレンドされた紅茶」の専門店です。

パートナーシップを結んだティーブレンダーと店主の協業によって、「犬」や「猫」「鯨」などのブレンドを行って皆様にお届けしています。それぞれのブレンドは、インドやスリランカの各産地、農園、時期を組み合わせてイメージを追求したもので、さまざまな楽器の音色が組み合わせって出来上がる「音楽」やいろいろな役者さんの演技によって完成する「映画」のようなものと言えるかもしれません。
当店がブレンド紅茶にこだわるのには、次のような大きく2つの理由があります。

1.コンセプトを具現化するため

犬猫紅茶店は「分かりやすい紅茶」を目指して、さまざまなブレンドのコンセプトを決めました。
・芯の太い味だけれど、コクがあってまろやかで、何にでも合わせやすい紅茶
・軽い口当たりのスッキリした飲み口で、キレのある渋みを楽しめる紅茶
・甘さが感じられるような旨味がゆっくりと広がっていて、時間をかけて飲みたいような紅茶

これらのコンセプトをまず決めました。
そして、これを実現するためには、産地直送の茶葉をそのままお届けしたのでは残念ながら「私たちのコンセプトに100%合致する」というわけにはいきません。自分たちの世界をつくるためには、生産者さんが心を込めてつくった茶葉の力を借りながら、それらを上手に組み合わせて私たちの「作品」をつくらなければなりません。
私たちのイメージを実現するためには、「ブレンド」という行為は不可欠だったのです。


2.いつも同じ味をお届けしたい

世界中の各茶園・ファクトリーでは素晴らしいお茶が生産され、紅茶が製造されています。輸送技術やインフラが発展した近年は、各茶園(ファクトリー)から茶葉を直送することも比較的容易になり、旬の味を楽しむ「農園もの」「シングルエステート品」の紅茶も増えています。

けれど紅茶は農産物ですから、いつも同じ味というわけにはいきません。同じ産地、同じ茶園の紅茶でも、季節・年によって、随分風味が変わってきます。もちろん、その変化があるからこそ季節ごとの紅茶を楽しめるわけですが、「いつも同じ味」とは反対の楽しみ方になってしまいます。

犬猫紅茶店はコンパニオンアニマル(ペット)のようにいつも私たちのそばにいてくれて、生活を共にする紅茶をお届けしたいと考えています。そのためには「いつも同じ味」でお届けする方が、生活を共にしやすいのではないかなと考えています。
なので旬の味ではなくて、ブレンドすることで、あえて一年中同じ味の紅茶をお届けしているのです。

私たちはこれからもブレンド紅茶にこだわって、人なつっこい「犬」や元気な「猫」を皆様の元へお届けしてまいります。 ぜひあなたの生活の中に紅茶を取り入れてみてください!